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2023.03.24
むし歯予防の為にフッ素入り歯磨き粉(フッ化物配合歯磨剤)を使用されている方は、沢山いらっしゃるかと思いますが....
正しい使い方は知っていますか?
まず、フッ素入り歯磨き粉と言っても
製品によってフッ素の含有率が違います。
日本では、歯磨き粉に配合されるフッ素濃度が2017年の3月から国際基準に則って1000ppmから1500ppmになりました。
※フッ素濃度を示す「ppm」をパーセント表記にすると、1000ppmは0.1% 1500ppmは0.15%になります。
それ以降、各メーカーが上限に対応してフッ素濃度1450ppmの歯磨き粉を販売しています。
フッ素入り歯磨き粉のむし歯予防効果は30~40%と言われていて
根面カリエス(歯の根の部分にできるむし歯)に対しては67%の予防効果があると言われています。
WHO(世界保健機関)は1000ppm以上のフッ素濃度では500ppm濃度が高くなる毎に6%虫歯の予防効果が上がると発表しています。
フッ素の効果は濃度に比例するので、できるだけ高濃度な物を使用されることをおすすめします。
ただし、6才未満のお子さんには注意が必要です。
歯の形成期である6才未満は、過剰な量のフッ素を継続的に取り込むことにより
歯に白斑(斑状歯)が表れることがあります。
フッ素濃度や使用量を守るようにしましょう。
≪年齢別使用量とフッ素濃度≫
歯の萌出~2歳 1~2㎜程度 1000ppm
3~5歳 5㎜程度 1000ppm
6歳~成人・高齢者 1.5~2cm程度 1500ppm
フッ素入り歯磨き粉の予防効果を上げるには、適正量の歯磨き粉で歯磨きをし
うがいは10~15ml(ペットボトルのキャップ1杯程度)の水で一回うがいをする。
その後1~2時間は飲食を控えると効果的です。
寝ている間は副交感神経が働き唾液が少なくなるので、フッ素が口腔内に停滞し効果が上がります。
歯磨き粉をつけない『から磨き』が好きな方、歯磨き後にうがいをしっかりされたい方は
から磨きをした後にフッ素入り歯磨き粉を歯面全体に行き渡らせるようにつけて、
10~15mlの水で一回うがいをするダブルブラッシングをおすすめします。
ポイントはうがいをしすぎないことです!
低発砲、低香味の物を選んでいただくとうがいは軽く済むかと思います。
詳しく聞きたい方は、来院した際
お気軽にお声かけください😊
(衛生士 K)
2023.03.10
歯についた汚れは、食べかすと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、違います。
歯の表面についている汚れは、食べかすが歯の表面について細菌が繁殖した歯垢(プラーク)です。
簡単に言うと、細菌のかたまりです。
食後4〜8時間で形成されます。
この歯垢自体は柔らかいですが、歯の表面にしっかりこびりつくため、ブクブクうがいをしただけでは取れません。
台所のシンクや風呂場の排水口にできたぬめりと同じようなものです。
ぬめりを落とす時は、スポンジなどでこすって落とすと思います。
歯垢も同じで、歯ブラシでこすって磨かないと取れません。
殺菌成分が含まれている洗口液は、歯垢を抑制する働きはありますが、取り除く事はできません。
殺菌という言葉に惑わされないようにしてほしいと思います。
洗口液はあくまで歯垢付着の予防や口臭予防、お口の中の爽快感などの為に使用する物ですから、
ブラッシング無しで洗口液だけの使用はしないようにしましょう。
使用する場合は、ブラッシングと併用するようにしてください。
(衛生士 S)