虫歯治療・歯周病・予防歯科・小児歯科・インプラント・入れ歯・矯正歯科・顕微鏡歯科治療
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2023.11.02
高齢の患者様で
「毎日、一生懸命に歯を磨いて、歯医者さんでも定期検診を受けているのに、どうして悪くなっちゃうの?」
と思われてる方や、定期検診を行ったとしても、歯周病や虫歯を繰り返してしまうと
「もう歳だから仕方ないかな…」とおっしゃる方がいます。
高齢者における歯科疾患の悪化は、口腔機能の衰えととても密接な関係があります。
※手先の筋肉が衰えて上手く動かせなくなる
→ブラッシングスキルが下がって、口腔衛生状態が悪化する。
※身体の筋肉が衰えている
→舌や喉の筋肉も同時に衰えていると考えられる。
しかし、
「高齢者=全員問題あり」ではないです!
すべての人が同じ様に衰えていく訳ではないです。
年齢や全身疾患や身体を動かしているかによって変わってきます。
口腔機能の向上が高齢者のQOLのアップや介護予防や要介護の重度化を防ぐ事になります。
残存している歯が多い事は、健康にとっても良い事です!
健康に気を遣いながら歳を重ねていけば防げる老いもあります!
オーラルフレイルを進行させずに、要介護や寝たきりをくい止めていきましょう😊
(衛生士 M)
2023.10.25
『慢性炎症』という言葉を聞いたことがありますか?
炎症とは、歯肉の発赤、出血、腫れ、痛みのことです。
慢性炎症は、一過性に治まるはずの炎症反応が完全に治まらずにダラダラ長引き、持続的に炎症を抱えている状態のことです。
歯周病の大きな特徴の一つが「慢性炎症」です。
歯周病になると歯の周りの組織が炎症し、特に歯肉は赤く腫れてきます。ひどいと膿が出てくることもあります。
歯肉が炎症を起こすとたくさんの炎症性物質が作られます。
この炎症性物質が歯肉の血管から入り込んで血流を通じて各臓器にたどりつくことがわかっていて、
全身の疾患につながったり悪化させたりします。
以下は、歯周病による慢性炎症によって悪化する病気の代表的なものです。
⚫︎糖尿病
歯周病菌が血糖値を下げるインシュリンの働きを阻害して悪化させる可能性があります。
⚫︎心筋梗塞や脳梗塞
心筋梗塞、脳梗塞は血管の病気の代表です。こうした循環器疾患の引き金になるのが動脈硬化で、
動脈硬化を起こした血管内壁から歯周病菌が見つかったと多くの研究結果でわかっています。
⚫︎早産・低体重児出産
早産の妊婦さんや早産・低体重児のリスクのある妊婦さんの羊水や胎盤組織から歯周病菌が検出されたことがわかっています。
⚫︎間接リウマチ
歯周病と間接リウマチの病因、病態に共通点が多く、免疫力の低下によって歯周病を併発しやすい一方で、
歯周病治療で間接リウマチの病状が改善したという報告もあります。
⚫︎慢性腎臓病
歯周病の重症度と腎臓の機能低下が関わっていることが報告されています。歯周病が慢性腎臓病を悪化させる可能性があります。
⚫︎誤嚥性肺炎
誤嚥にともなって食べ物や唾液などが病原菌とともに気管内に入ることで起こる肺炎です。
原因となる菌に歯周病菌も含まれることがわかっています。
⚫︎骨粗鬆症
歯周病と骨粗鬆症は骨に変化があらわれる病気でとても深い関わりがあります。
骨粗鬆症によって全身の骨密度が低下し、歯を支える顎の骨の骨密度や骨量の低下が起こることがあり、
こういう状態で歯周病が発症すると進行も早くなります。
歯周病になることで全身に深く関わることがわかったと思います。
歯磨きすると出血するとか違和感があるなど、ちょっとした症状でも早めに歯医者さんで診てもらう事で
ご自身の健康につながると思いますので、ぜひ歯科検診をしましょう!
(衛生士 S)
2023.10.17
歯が白いと顔の印象が違いますね!
マスクなし生活も少しずつ浸透してきていますが、きれいな白い歯だと笑顔が数段アップして見えます✨
来院された時に、歯を白くしたいと言われる方がいらっしゃいますが…
クリーニングとホワイトニングを同じものだと思われている方が割りと多いので、今回はその2つの違いについて書いてみようと思います。
まず、歯のクリーニングとは…
歯の表面に付着した歯垢、歯石、着色を除去するものです。
コーヒー、ワインなどに含まれるポリフェノールやタバコのヤニなど歯の表面に付着した着色は、クリーニングで除去できます。
※保険適用です。
ホワイトニングは…
天然の歯を根本から白くするものです。
ホワイトニングの薬剤を使い、歯に染み込んだ有機性の着色成分を分解・漂白します。
加齢で歯が黄色くなるのは…
歯の表面は半透明のエナメル質で覆われていて、その下に黄色い象牙質があります。
加齢により、エナメル質は磨耗して薄くなっていき、象牙質の色はだんだん濃くなっていきます。
その結果、エナメル質から下の象牙質の色が透けて黄色っぽく見えるようになってくるからです。
※ホワイトニングは保険適用外です。
ホワイトニングにはホームホワイトニングとオフィスホワイトニングがあります。
ホームホワイトニングは自宅で行うホワイトニングです。
歯科医院で専用のマウスピースを作り、自宅でマウスピース内にホワイトニング剤を入れて数時間着用してもらいます。
2週間~数ヶ月かけて少しずつ白くなっていきます。
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニングです。
ホームホワイトニングよりも高濃度のホワイトニング剤を用いて行うホワイトニングです。
一回の施術でも効果が出やすいと言うのが特徴です。
ホワイトニングの適応外
・エナメル質、象牙質形成不全による歯の変色
・被せ物、つめ物
・神経のない歯(歯の内部にお薬を封入して白くするウォーキングブリーチ方はあります)
・無カタラーゼ症の方は禁忌
当院ではホームホワイトニングのみ行っております。
興味がある方は気軽にお尋ねください☺️
(衛生士 K)
2023.09.27
赤ちゃんが生まれたら、
※歯が生える前から口の中や周りを触ってみる
※パパとママもお口の中の環境を整える
など、親の意識や習慣から予防歯科は始められます。
〈マタニティ期〉
妊娠するとつわりや女性ホルモンの分泌増加によって、口の中の環境が悪化しやすくなります。
・つわりによる嘔吐や唾液の減少で口の中が酸性になりやすい
・つわりで歯みがきがつらい
・食習慣や嗜好の変化など
↓
虫歯が発症したり、進行しやすい
たとえば、つわりでお口の中のケアが充分できないときは、
*食後はブクブクうがいだけでも行い、体調の良い時にゆっくり歯みがきを
*どうしてもできないときは、洗口液で出来るだけお口の中を清潔に
*辛味などの香味を抑えた歯みがき剤を
*奥まで楽に届きやすい小さなヘッドの歯ブラシを
〈生まれたら〉
歯みがきの第一歩はお口周りのスキンシップから
たとえば、
・手のひらで頬を触る
・清潔な指で唇の周りや歯ぐきを軽く触る
・歯が生えてきているかお口の中を観察
個人差がありますが、8ヵ月頃から下の前歯が生えてきます
歯ブラシを自分で握って持つことが出来るようになったら、そばに座らせて自由に持たせてみましょう。
まだ磨くことが目的ではなく、
・歯ブラシを口の中に入れる
・口の中の刺激に慣れる
ことが大切です
ただし、歯ブラシをお口に入れたまま、走る、遊ぶなどすると、場合によっては転倒などによる思いがけない事故になることがあります。
お子さまが歯みがきをするときは、保護者が必ずそばで注意を払って下さい。
ちなみに、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはムシ歯菌はいません。
ムシ歯の原因となるミュータンス菌は食器の共有や熱いものをフーフーして冷ますなど、唾液を介してパパやママなどから伝わります。
そのため、マタニティ期・産後の歯みがき習慣、食事習慣の改善やムシ歯治療が大切です。
ママだけでなく、家族全員で意識して、予防歯科を始めていきましょう。
(衛生士 T)