歯周病 Perio

歯周病って何?

歯周病1-3

歯周病は歯がグラグラになって抜けてしまう病気という怖いイメージがありますが、確かな知識があれば怖い病気ではありません。もちろん年を重ねたら抜けてしまうという病気でもありません。

では歯周病の重要なポイントを挙げてみましょう。

1. 歯を失う原因1位は歯周病
2. 歯周病は歯を支える骨が溶ける病気
3. 全身疾患との関連性がある
4. 一度なくなった骨は基本的に回復が困難
5. 正しいお口のケアでかなりの確率で予防できる

歯周病2-2

初期では目立った症状がない

代表的な歯の病気に、むし歯と歯周病があります。歯そのものを蝕むむし歯と違い、歯周病は細菌の感染によって引き起こされます。歯を支える周りの骨などの組織(歯周組織)におこる病気です。

初期では目立った症状がなく、ゆっくり進行するため「サイレント・ディジーズ(静かな病気) 」、あるいは、症状に気が付いた時には抜歯が必要になっていることも多いため「サイレント・キラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれます。

歯周病は細菌による感染症ですので、歯周病原菌が口の中だけでなく、全身の健康にも悪い影響を及ぼすことがわかっています。

歯がぐらついたら手遅れ

歯周病は進行すればするほど治療が難しくなり、歯のぐらつきに気付いた時にはすでに手遅れのことも多く、日本人が歯を失う最大の原因となっています。

一度なくなった骨は回復が困難です。条件が整えば、ある程度回復することができますが、基本的にはこれ以上骨を喪失させないようにすることが歯周病治療の目的となります。

歯周病治療は細菌との戦いです。

治療と予防のメインになるのはお家でのセルフケアとプロによるプロフェッショナルケアです。この両輪により、初めて歯周病の治療・予防が始まります。


歯周病の治療

1. 歯周基本治療

TBI(清掃方法の指導、歯周病の理解)・スケーリング・ルートプレーニング(歯石の除去)

ご自身での清掃方法を習得してもらい、併せて歯石除去を行い、歯周病菌の少ない環境にすることが目標です。

ここで一番大切なことは、清掃方法の習得です。治療のスピード・治り方など、清掃できているかどうかで治り方が全く異なってきます。

さらに言うと、虫歯・歯周病の再発に関しても、清掃方法を習得することで大分減らすことができます。セルフ治療・セルフ予防でもあります。

2. 歯周外科


基本治療で取りきれない歯石の除去、状況により再生療法で骨の再生を促します。初期治療終了後、必要な方のみ行います。

3. メンテナンス


症状が改善したら治療は一段落ですが、それで終わりではありません。歯周病は再発しやすい病気なので、口の中をずっといい状態に維持していく「メンテナンス」が不可欠です。

ここからが再発予防のスタートです!